釣行初日(11月9日)はせいわ渡船さんで。6時出船とのこと。
宿から荒川漁港まで(約15分)エサを取りに行って、そこからせいわ渡船の出港する港まで約30分かかる。余裕を持って4時に起床した。
お客さんは4名で全員底物師。
乗った磯は何という磯名か聞き忘れましたが、とにかく足場が悪く、背後がすぐに切り立っていてろくに荷物を置く場もないほど。同船の皆さんの協力を得てなんとか渡礁。
また天気予報では雨は降らなさそうでしたが、嘘ばっかりの雨模様。しかも風が強い。プラス時折爆風とも言える突風が吹く。竿先が風で揺られ、アタリもろくにわからないほどだ。波が無いのがせめてもの救いといえば救いだがこの季節の雨風はいくら五島列島とはいえ寒くて辛い。しかもそこらじゅう探してもピトン穴が無い!!
まさかの手持ちオンリー?
「手持ちで釣ったことないんやけど…、何の罰ゲームやねんっ!」と独り言を言いながら、初めての磯を攻略。
よっしゃ!逆境に強いとこ見せたる!!
しかし朝一の活性が高い時間帯でも水深10m前後の浅棚ではエサトリのアタリもほとんど無く、ガゼも割らない。15mラインでも同じ。
最深部の20m位の深棚に変えてもガゼは割らず。サザエに変えてみるとエサトリの弱いアタリがポツポツある。深い棚にしか魚はおらず、高水温を好むイシガキダイの姿が見えないことから最近の荒天で水温が急に下がったと予想。今日は20mラインやなと記憶。
手持ちめんどくさいなぁ、舞い込み見れへんやん、イシガキおらんなぁ、ダメそうやなぁ、雨降るし風強いし寒いし帰りたいなぁなんて弱音を吐いてみる。
しかしせっかく来たのでと時折見れる晴れ間でテンションを上げる僕。釣りの時は前向き笑。
写真でも後ろの岩が切り立っているのが分かりますね。
3時間ほど経っても相変わらずエサトリのアタリも少なく期待が持てない海況。
気分転換でライトタックルで20gのジグを投げてみても、爆風でラインがはらみ、ジグが沈んでいかない。
仕方ないので石鯛釣りに専念する。
魚の活性が低そうなので、より繊細な釣りへ移行すべく石鯛針から極悪非道仕掛け五島スペシャル(ヒラマサ11号針)に換装。オモリもなるべく軽めにしようと30号から25号へ変更。一個掛していたサザエを縦に半分に切って付ける。
25号オモリの沈下スピードと潮の向きと流れの強さを予想し距離を計って斜め右方向にアンダーハンドキャスト。ちょうど自分の正面で着底。
エサトリのアタリがある20mラインにエサを置き、手持ちで待つ。
同じ棚へ何回か打ち返す(これがなかなか難しいんです!)とそのうちスー、スーっと大型の本命らしい上品な引き込み!
そのまま待って少し誘いを掛けると走った!!
針の強度を信じて、おりゃーっと合わせを入れるとなかなかの重量感。何回かの締め込みを制して上がってきたのは60㎝近い居着きのオス。
ふぅー、やってやったぜ!!それもお初の手持ちで!
これ以上無い位の悪条件下で色々考えた末の釣果。作戦勝ちやな。これやから釣りは面白い。
しかし魚を横に置く場所も無くラインを持ちながら縦に置いて写真を撮る有様。
幸せな気分に浸っていたのも束の間、人間が飛ばされそうな突風が吹き、ハンマーやラインカッター、棘切りハサミ、ウニ通しなどの小物が入ったバッカンが飛んでいくというアクシデントが発生。
爆風でどんどん沖に流されていってそのうちにハンマーなどの重みで沈没。
ちーん… 明日からの釣り出来へんやん。
しかしうなだれていたのは数分で、すぐにスマホで天気予報を確認。明日はさらに天候が悪そうなので明日は釣りはお休みにして、無くした釣具の買い物と普段は出来ない福江島観光を即座に決めました。
釣りだけは前向き笑。
今日の晩御飯♪
ここは料理にも器にもこだわりがある感じでとても美味しいです。
お刺身の器はちゃんと冷やしてあったりします。